水のコラム
トイレの床に水漏れが発生!今すぐできる応急処置とは
2025年04月30日
トイレのつまり
トイレの床が濡れているのを発見し、拭くだけで対処している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こうした簡易的な処置で済ませていると、漏れた水が床に浸透し、床材の劣化や害虫の発生などの問題を引き起こしかねません。
そこで本記事では、水漏れが発生する原因やご自身でできる応急処置の方法を詳しく解説します。
記事の後半では、水道修理業者の選び方も紹介しているので、そちらもあわせてご覧ください。
トイレの床に水漏れを発見した際、まずは原因を突き止めることが大切です。
以下では、トイレから水漏れが見られた場合に考えられる7つの原因を紹介します。
便器にひびが入っていると、それがトイレの水漏れの原因につながります。
便器は大きな力が加わると、ひび割れを起こす可能性があります。
具体的には、高い位置の棚から物を取るときにトイレを踏み台にして上る行為や、掃除の際に強くぶつけるといったケースです。
また便器は熱に弱く、熱湯をかけると表面にひびが入るおそれがあるため、掃除では使用を控えましょう。
ただし便器は陶器で作られており、耐久性に優れているので、過度に誤った使い方をしなければ、ひびが入ることは滅多にありません。
便器と同様、トイレタンクのひび割れも水漏れの原因となります。
トイレタンクにひびが入る原因としては、強い衝撃が加わることや熱湯を使用することのほかにも、経年劣化が挙げられます。
長期間使用するとトイレタンクの材質が劣化し、それによってひび割れが起こることがあるのです。
また、トイレタンク内の水圧を高くし過ぎており、その圧力が原因でタンク内にひびが入ってしまうことも懸念されます。
こうした要因によってトイレタンクにひび割れが起きてしまうと、「水漏れがトイレの床に広がっている……」といった事態につながるわけです。
温水洗浄便座を設置している場合、本体の故障やパーツの不具合で水漏れが起こる可能性があります。
温水洗浄便座によって起こる水漏れには、以下のような原因が考えられます。
温水洗浄便座による水漏れの原因
これらの部品の劣化や変形は、長期間使用しつづけると起こりがちです。
温水洗浄便座の耐用年数は、使用開始から7~10年とされているため、この年数を過ぎている場合は、注意深く点検してみましょう。
トイレタンクにつながっている給水管でも、水漏れは起こります。
給水管とは、水道からトイレへと水を供給する配管のことです。
この配管に著しい劣化がみられる場合や、ナットに緩みがある場合は、そこから水が流れ落ち、床への水漏れに発展します。
水漏れの原因がナットの緩みであれば、モンキーレンチで締めるだけで、その日のうちに改善します。
ただし給水管の劣化が原因の場合は、部品交換が必要です。
排水管も、水漏れのトラブルを起こす箇所の一つです。
排水管は丈夫なつくりで、水漏れはほとんど起きませんが、経年劣化によってサビや亀裂が入ると水漏れが生じます。
また経年劣化以外にも、排水管とトイレ本体との接合部の緩みや、配管のズレが原因で生じることもあります。
排水管の修理は、ご自身では対処が難しいので、水漏れが起こったら早急に水道修理業者に依頼しましょう。
便器やトイレタンクなどに異常がみられなかった場合には、そもそもトイレの設置自体に問題があるかもしれません。
トイレが床にきちんと固定されていないと、すき間から水が漏れることがあります。
対処方法としては、トイレの修理や買い替えが該当しますが、これらもご自身での対処が難しいので、水道修理業者に修理を要請してください。
トイレタンク内の部品の不具合は、床への水漏れの直接的な原因になるわけではありませんが、便器内に水が流れつづけるので、早めに対処しましょう。
たとえば、トイレタンク内の水を給水・止水する役割を果たすボールタップが劣化すると、給水が止まらず、便器内に水が流れつづけます。
また、トイレの排水口を開け閉めするフロートバルブが持ち上がっているときも、トイレタンク内から便器内へと水が止まらなくなります。
ボールタップやフロートバルブが故障していると、水を流していなくてもチョロチョロと音が聞こえるので、この場合にはトイレタンク内をチェックしてください。
水漏れの原因がわかったところで、ここからは応急処置の方法を詳しく解説します。
トイレにウォシュレットや暖房便座が備え付けられている場合は、安全のために、まず電源コードを抜きましょう。
濡れた床に電源コードを置くと、感電や漏電を起こす可能性があるので、置き場所には十分にご注意ください。
次に、“止水栓”を締めてください。
止水栓とは、トイレタンクへ給水する際の水量を調節する水栓のことです。
止水栓を締めるとトイレタンク内に水が流れなくなるので、これ以上の水漏れを防げます。
止水栓は備え付けの蛇口かハンドルを、ドライバーを使用して右に回すと締められます。
ドライバーが自宅にない場合は、はさみや硬貨でも代用可能です。
止水栓を締める際に注意していただきたいのが、何回転させたのか覚えておくということです。
もしも作業後に、以前よりも開いた状態にしてしまうとトイレタンク内の給水が多くなり、再び水漏れを引き起こしかねません。
なお、止水栓の位置がわからないようであれば、水道の元栓を締めるという方法も一つの手です。
止水栓を締めたあとは、水漏れしている箇所を確認するためにも、ぞうきんやタオルなどで漏れた水を拭き取りましょう。
汚水が水漏れした際は、水分を拭き取るだけではなく、アルコール消毒もあわせて行うことが大切です。
また、水を拭き取ったあとの床が湿っていたり、膨張したりしている場合は、床材の変形を防ぐためにドライヤーを使用して乾燥させてください。
トイレに窓や換気扇があれば、換気することでカビの発生や壁紙の劣化を防げます。
次に、水漏れした際にご自身で対処できる5つの方法を紹介します。
応急処置を終えたあとは以下の方法を試すと、再度水漏れが起きるのを防げます。
便器のひび割れが軽微であれば、市販の補修剤で対処することができます。
ひび割れを埋める際は、以下の手順を参考にしましょう。
便器のひび割れを補修剤で埋める際の手順
このように、便器の軽微のひび割れは、補修剤を使用するとその日のうちに埋められます。
ただし、あくまでも補修剤は応急処置の方法の一つであり、根本的な解決につながらないことはご留意ください。
トイレタンクのひび割れも、便器と同様に補修剤で埋めることができます。
その際の手順は、以下の通りです。
トイレタンクのひび割れを補修剤で埋める際の手順
こちらも便器のひび割れと同じく、完全に修理できるわけではありません。
最終的には、トイレタンクの交換や水道修理業者による修理が求められます。
温水洗浄便座の応急処置は、本体内部の故障以外であれば、ご自身で対処することが可能です。
たとえばパッキンの劣化が原因で生じている水漏れは、新しいものに交換するだけで水漏れの改善が見込めます。
ノズルの場合は以下の手順で交換すれば、水漏れの心配もなく、再び使用できるようになります。
温水洗浄便座のノズルを交換する際の手順
温水洗浄便座の部品を交換する際は、漏電を防ぐために必ず電源コードを抜いてから作業を行ってください。
ナットの緩みやパッキンの劣化が原因で、給水管から水漏れが起こっていた場合も、ご自身で応急処置を行えます。
ナットが緩んでいるのであれば、モンキーレンチで締めるだけで水漏れが簡単に改善します。
またパッキンは、以下の手順で取り替えることが可能です。
給水管のパッキンを取り替える際の手順
ナットはきつく締めすぎると、トイレタンクが圧迫されて割れるおそれがあるので、その点には注意が必要です。
トイレタンク内の水漏れは、内部の部品の交換で水漏れが改善する可能性があります。
部品にはボールタップやフロートバルブなどさまざまな種類がありますが、今回は特に水漏れの原因になりやすいフロートバルブを交換する際の手順を、以下で紹介します。
フロートバルブを交換する際の手順
フロートバルブの交換は、上記の通り正しい手順で行えば正常に動くようになりますが、工程の一つひとつの難易度が高いため、慣れない方には対処が難しいかもしれません。
「自身で部品の交換を正しく行えるかどうか不安……」という方は、水道修理業者に依頼しましょう。
トイレの床への水漏れがご自身だけで対処できない場合は、応急処置を行い、一刻も早く水道修理業者に修理を依頼しましょう。
水漏れの原因によっては、ご自身で対処できるケースもありますが、決して簡単な作業とはいえません。
また、無理にご自身で修理すると、かえって水漏れが悪化してしまうおそれがあります。
したがって、ナットの緩みやパッキンの劣化など、ご自身で対処できる原因であっても不安な場合は、水道修理業者に依頼することが大切です。
ここからは、水道修理業者を選ぶ際のポイントを紹介します。
今後もトイレを安心して使用できるように、以下の項目は必ずチェックしておきましょう。
水道修理業者を選定するときは、ホームページに“水道局指定工事店”という記載がされているかどうかの確認が重要です。
水道局指定工事店とは、水道法に基づいて各地方自治体の水道事業者から、水回りの修理に関する一定の知識と技術があると認定を受けた水道修理業者のことです。
この認定を受けた水道修理業者に依頼すれば、給排水設備の工事や修理を適切に行ってもらえる可能性が高まります。
したがって、トイレの床に水漏れが発生した際は、水道局指定工事店の記載がある水道修理業者を選ぶことをおすすめします。
修理の費用を確認することも、水道修理業者を選ぶ際に重要なポイントの一つです。
基本的に水道修理業者のホームページには、修理にかかるおおよその費用が掲載されています。
トイレの水漏れを修理する際の相場は、4,000~8,000円程度に設定されており、これよりも費用が大幅に高い場合は、依頼を避けたほうがよいでしょう。
また、事前の見積もりは無料で行っている水道修理業者がほとんどなので、電話やメールで相見積もりを取ることも欠かせません。
そのなかから上記の相場を大きく外れておらず、かつ価格が安い水道修理業者を選べば、費用を抑えられるのはもちろん、安心して修理を実施してもらえます。
水道修理業者を選ぶ際は、即日で対応しているかどうかも確認しましょう。
即日対応してくれるところであれば、突然トイレから水漏れが発生して急いで修理が必要になったとしても、その日のうち、または次の日には対応してもらうことができます。
なお、対応可能な日時を確認する場合は、その際の料金体系もあわせてご確認ください。
なぜなら水道修理業者によっては、深夜や早朝に修理を行う場合、料金が割増しになるケースがあるからです。
おきなわ水道職人では、365日24時間お問い合わせを受け付けており、深夜・早朝の対応でも割増料金がかかることはありません。
トイレの水回りに関してご自身での対処が難しい場合は、お気軽にご連絡ください。
評判や口コミも、水道修理業者を選ぶ際に重視したいポイントです。
実際にサービスを利用した方からの評判や口コミは、修理を依頼する際の判断材料の一つとなります。
依頼を検討している水道修理業者が高い評価を得ていた場合は、安心して修理をお願いできるといえるでしょう。
しかし評判や口コミのなかには、水道修理業者が自ら高い評価やコメントを記載しているケースもあるため、真偽を見極めるのは難しいかもしれません。
見極める際のポイントとして、ホームページに修理後の画像や手書きの口コミを掲載している水道修理業者は、信頼性が高いとされています。
また、近所に水道修理業者を利用したことがある方がいれば、実際に評判や感想を聞いてみるのも一つの方法です。
水道修理業者のホームページで修理後の保証期間・保証内容を確認することも、大切なポイントです。
保証期間は水道修理業者によって異なりますが、一般的に1か月~1年程度が目安です。
水道修理業者が設定した期間内であれば、同様の理由で再度トイレが水漏れを起こした場合でも、無料で修理を受けられる可能性があります。
なお、誤った使用方法を行ったことによる故障や、経年劣化による水漏れは、保証の対象から外れるかもしれません。
もしホームページに保証内容や期間が掲載されていなかった場合は、電話やメールで直接聞いてみましょう。
最後に、悪質な水道修理業者の特徴を紹介します。
高額な費用を請求されないために、以下のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
費用の詳細が確認できない水道修理業者は、高額な費用を請求される可能性があるため、依頼を避けたほうがよいといえます。
高額な請求を行う水道修理業者は、明確な費用を設定していないところがほとんどです。
最初に提示された金額があまりにも安かった場合、高額な追加費用を請求されるかもしれません。
なかには、広告に“220円~”とだけ記載している水道修理業者に依頼したところ、最終的に250,000円を請求されたという事例があるほどです。
このように、価格設定が不透明な水道修理業者を選ぶと、お客さまご自身に不利益が生じるため、依頼の前にホームページや口コミなどをきちんと確認することが重要です。
お客さまから見積書への了承を得る前に、修理を開始してしまう水道修理業者も避けたほうがよいでしょう。
水漏れの修理を行う際、水道修理業者は見積書を作成するのが基本です。
見積書の内容に関してお客さまからの同意をいただいたあと、修理を開始します。
一方、見積書を提示せず、修理が完了したあとに高額な費用を請求するのが、悪質な水道修理業者の手口です。
また、必要のない追加工事まで勝手に行うおそれがあり、その分の費用も上乗せされる可能性もあります。
高額な費用の請求に苦しまないためにも、修理前には必ず見積書を確認させてもらってください。
今回は、トイレの床に水漏れする原因とご自身でできる応急処置の方法を紹介しました。
水漏れの原因はいくつかあり、修理する前に突き止めることが大切です。
また、軽微な水漏れであれば、補修剤で埋めたり、劣化した部品を交換したりとご自身で修理できます。
しかし、これらはあくまでも応急処置に過ぎないため、最終的な修理は水道修理業者に依頼しましょう。
沖縄県内でトイレの水漏れにお悩みの方は、おきなわ水道職人にお問い合わせください。
365日24時間お問い合わせを受け付けているため、突然の水漏れにも早急に対応いたします。
こうした簡易的な処置で済ませていると、漏れた水が床に浸透し、床材の劣化や害虫の発生などの問題を引き起こしかねません。
そこで本記事では、水漏れが発生する原因やご自身でできる応急処置の方法を詳しく解説します。
記事の後半では、水道修理業者の選び方も紹介しているので、そちらもあわせてご覧ください。
目次
トイレの床に水漏れが発生する原因とは
トイレの床に水漏れを発見した際、まずは原因を突き止めることが大切です。
以下では、トイレから水漏れが見られた場合に考えられる7つの原因を紹介します。
原因①便器がひび割れている
便器にひびが入っていると、それがトイレの水漏れの原因につながります。
便器は大きな力が加わると、ひび割れを起こす可能性があります。
具体的には、高い位置の棚から物を取るときにトイレを踏み台にして上る行為や、掃除の際に強くぶつけるといったケースです。
また便器は熱に弱く、熱湯をかけると表面にひびが入るおそれがあるため、掃除では使用を控えましょう。
ただし便器は陶器で作られており、耐久性に優れているので、過度に誤った使い方をしなければ、ひびが入ることは滅多にありません。
原因②トイレタンクがひび割れている
便器と同様、トイレタンクのひび割れも水漏れの原因となります。
トイレタンクにひびが入る原因としては、強い衝撃が加わることや熱湯を使用することのほかにも、経年劣化が挙げられます。
長期間使用するとトイレタンクの材質が劣化し、それによってひび割れが起こることがあるのです。
また、トイレタンク内の水圧を高くし過ぎており、その圧力が原因でタンク内にひびが入ってしまうことも懸念されます。
こうした要因によってトイレタンクにひび割れが起きてしまうと、「水漏れがトイレの床に広がっている……」といった事態につながるわけです。
原因③温水洗浄便座に不具合が生じている
温水洗浄便座を設置している場合、本体の故障やパーツの不具合で水漏れが起こる可能性があります。
温水洗浄便座によって起こる水漏れには、以下のような原因が考えられます。
温水洗浄便座による水漏れの原因
- ゴム製パッキンの劣化
- 給水フィルターの劣化・変形
- 水抜き栓の劣化・変形
これらの部品の劣化や変形は、長期間使用しつづけると起こりがちです。
温水洗浄便座の耐用年数は、使用開始から7~10年とされているため、この年数を過ぎている場合は、注意深く点検してみましょう。
原因④給水管で水漏れが起こっている
トイレタンクにつながっている給水管でも、水漏れは起こります。
給水管とは、水道からトイレへと水を供給する配管のことです。
この配管に著しい劣化がみられる場合や、ナットに緩みがある場合は、そこから水が流れ落ち、床への水漏れに発展します。
水漏れの原因がナットの緩みであれば、モンキーレンチで締めるだけで、その日のうちに改善します。
ただし給水管の劣化が原因の場合は、部品交換が必要です。
原因⑤排水管で水漏れが起こっている
排水管も、水漏れのトラブルを起こす箇所の一つです。
排水管は丈夫なつくりで、水漏れはほとんど起きませんが、経年劣化によってサビや亀裂が入ると水漏れが生じます。
また経年劣化以外にも、排水管とトイレ本体との接合部の緩みや、配管のズレが原因で生じることもあります。
排水管の修理は、ご自身では対処が難しいので、水漏れが起こったら早急に水道修理業者に依頼しましょう。
原因⑥トイレの設置に問題がある
便器やトイレタンクなどに異常がみられなかった場合には、そもそもトイレの設置自体に問題があるかもしれません。
トイレが床にきちんと固定されていないと、すき間から水が漏れることがあります。
対処方法としては、トイレの修理や買い替えが該当しますが、これらもご自身での対処が難しいので、水道修理業者に修理を要請してください。
原因⑦トイレタンク内の部品に不具合が生じている
トイレタンク内の部品の不具合は、床への水漏れの直接的な原因になるわけではありませんが、便器内に水が流れつづけるので、早めに対処しましょう。
たとえば、トイレタンク内の水を給水・止水する役割を果たすボールタップが劣化すると、給水が止まらず、便器内に水が流れつづけます。
また、トイレの排水口を開け閉めするフロートバルブが持ち上がっているときも、トイレタンク内から便器内へと水が止まらなくなります。
ボールタップやフロートバルブが故障していると、水を流していなくてもチョロチョロと音が聞こえるので、この場合にはトイレタンク内をチェックしてください。
トイレの床に水漏れが発生した場合の応急処置の方法
水漏れの原因がわかったところで、ここからは応急処置の方法を詳しく解説します。
ステップ①電源コードを抜く
トイレにウォシュレットや暖房便座が備え付けられている場合は、安全のために、まず電源コードを抜きましょう。
濡れた床に電源コードを置くと、感電や漏電を起こす可能性があるので、置き場所には十分にご注意ください。
ステップ②止水栓を締める
次に、“止水栓”を締めてください。
止水栓とは、トイレタンクへ給水する際の水量を調節する水栓のことです。
止水栓を締めるとトイレタンク内に水が流れなくなるので、これ以上の水漏れを防げます。
止水栓は備え付けの蛇口かハンドルを、ドライバーを使用して右に回すと締められます。
ドライバーが自宅にない場合は、はさみや硬貨でも代用可能です。
止水栓を締める際に注意していただきたいのが、何回転させたのか覚えておくということです。
もしも作業後に、以前よりも開いた状態にしてしまうとトイレタンク内の給水が多くなり、再び水漏れを引き起こしかねません。
なお、止水栓の位置がわからないようであれば、水道の元栓を締めるという方法も一つの手です。
ステップ③床の水分を拭き取る
止水栓を締めたあとは、水漏れしている箇所を確認するためにも、ぞうきんやタオルなどで漏れた水を拭き取りましょう。
汚水が水漏れした際は、水分を拭き取るだけではなく、アルコール消毒もあわせて行うことが大切です。
また、水を拭き取ったあとの床が湿っていたり、膨張したりしている場合は、床材の変形を防ぐためにドライヤーを使用して乾燥させてください。
トイレに窓や換気扇があれば、換気することでカビの発生や壁紙の劣化を防げます。
水漏れをご自身で対処する際の方法
次に、水漏れした際にご自身で対処できる5つの方法を紹介します。
応急処置を終えたあとは以下の方法を試すと、再度水漏れが起きるのを防げます。
方法①補修剤で便器のひび割れを修理する
便器のひび割れが軽微であれば、市販の補修剤で対処することができます。
ひび割れを埋める際は、以下の手順を参考にしましょう。
便器のひび割れを補修剤で埋める際の手順
- 止水栓を締める
- 便器に溜まった水を汲み出す
- 補修する箇所の水分や汚れをぞうきんで拭き取る
- 補修剤でひび割れ部分を埋める
このように、便器の軽微のひび割れは、補修剤を使用するとその日のうちに埋められます。
ただし、あくまでも補修剤は応急処置の方法の一つであり、根本的な解決につながらないことはご留意ください。
方法②補修剤でトイレタンクのひび割れを修理する
トイレタンクのひび割れも、便器と同様に補修剤で埋めることができます。
その際の手順は、以下の通りです。
トイレタンクのひび割れを補修剤で埋める際の手順
- 止水栓を締め、トイレタンク内の水を汲み出す
- 補修する箇所の水分や汚れを拭き取り、乾燥させる
- ひび割れた箇所に補修剤を塗る
- 補修剤を乾燥させる
- 水を流し、水漏れが起こっていないかどうかを確認する
こちらも便器のひび割れと同じく、完全に修理できるわけではありません。
最終的には、トイレタンクの交換や水道修理業者による修理が求められます。
方法③温水洗浄便座の部品を交換する
温水洗浄便座の応急処置は、本体内部の故障以外であれば、ご自身で対処することが可能です。
たとえばパッキンの劣化が原因で生じている水漏れは、新しいものに交換するだけで水漏れの改善が見込めます。
ノズルの場合は以下の手順で交換すれば、水漏れの心配もなく、再び使用できるようになります。
温水洗浄便座のノズルを交換する際の手順
- 止水栓を締め、トイレタンク内の水を汲み出す
- 温水洗浄便座の電源を抜く
- 劣化したノズルを左に回して引き抜く
- 新しいノズルを取り付け、右に回す
- 温水洗浄便座の電源を入れ、正常に作動するかどうかを確認する
温水洗浄便座の部品を交換する際は、漏電を防ぐために必ず電源コードを抜いてから作業を行ってください。
方法④給水管を点検する
ナットの緩みやパッキンの劣化が原因で、給水管から水漏れが起こっていた場合も、ご自身で応急処置を行えます。
ナットが緩んでいるのであれば、モンキーレンチで締めるだけで水漏れが簡単に改善します。
またパッキンは、以下の手順で取り替えることが可能です。
給水管のパッキンを取り替える際の手順
- 止水栓を締め、トイレタンク内の水を汲み出す
- トイレタンクと止水栓のあいだにあるナットをモンキーレンチで緩める
- トイレタンクと止水栓の接続部分にはめてあるパッキンを除去し、新しいものへと取り替える
- ナットを締め直し、止水栓を開けて水漏れの有無を確認する
ナットはきつく締めすぎると、トイレタンクが圧迫されて割れるおそれがあるので、その点には注意が必要です。
方法⑤トイレタンク内の部品を交換する
トイレタンク内の水漏れは、内部の部品の交換で水漏れが改善する可能性があります。
部品にはボールタップやフロートバルブなどさまざまな種類がありますが、今回は特に水漏れの原因になりやすいフロートバルブを交換する際の手順を、以下で紹介します。
フロートバルブを交換する際の手順
- 止水栓を締め、トイレタンク内の水を汲み出す
- トイレタンク内のフロートバルブを除去する
- 新品のフロートバルブを取り付ける
- 鎖の長さを調節する
- トイレタンクの蓋を閉め、止水栓を開ける
フロートバルブの交換は、上記の通り正しい手順で行えば正常に動くようになりますが、工程の一つひとつの難易度が高いため、慣れない方には対処が難しいかもしれません。
「自身で部品の交換を正しく行えるかどうか不安……」という方は、水道修理業者に依頼しましょう。
対処できない床の水漏れは水道修理業者に依頼する
トイレの床への水漏れがご自身だけで対処できない場合は、応急処置を行い、一刻も早く水道修理業者に修理を依頼しましょう。
水漏れの原因によっては、ご自身で対処できるケースもありますが、決して簡単な作業とはいえません。
また、無理にご自身で修理すると、かえって水漏れが悪化してしまうおそれがあります。
したがって、ナットの緩みやパッキンの劣化など、ご自身で対処できる原因であっても不安な場合は、水道修理業者に依頼することが大切です。
水道修理業者を選ぶ際のポイント
ここからは、水道修理業者を選ぶ際のポイントを紹介します。
今後もトイレを安心して使用できるように、以下の項目は必ずチェックしておきましょう。
ポイント①水道局指定工事店に認定されているかどうかを確認する
水道修理業者を選定するときは、ホームページに“水道局指定工事店”という記載がされているかどうかの確認が重要です。
水道局指定工事店とは、水道法に基づいて各地方自治体の水道事業者から、水回りの修理に関する一定の知識と技術があると認定を受けた水道修理業者のことです。
この認定を受けた水道修理業者に依頼すれば、給排水設備の工事や修理を適切に行ってもらえる可能性が高まります。
したがって、トイレの床に水漏れが発生した際は、水道局指定工事店の記載がある水道修理業者を選ぶことをおすすめします。
ポイント②費用を確認する
修理の費用を確認することも、水道修理業者を選ぶ際に重要なポイントの一つです。
基本的に水道修理業者のホームページには、修理にかかるおおよその費用が掲載されています。
トイレの水漏れを修理する際の相場は、4,000~8,000円程度に設定されており、これよりも費用が大幅に高い場合は、依頼を避けたほうがよいでしょう。
また、事前の見積もりは無料で行っている水道修理業者がほとんどなので、電話やメールで相見積もりを取ることも欠かせません。
そのなかから上記の相場を大きく外れておらず、かつ価格が安い水道修理業者を選べば、費用を抑えられるのはもちろん、安心して修理を実施してもらえます。
ポイント③即日対応が可能かどうかを確認する
水道修理業者を選ぶ際は、即日で対応しているかどうかも確認しましょう。
即日対応してくれるところであれば、突然トイレから水漏れが発生して急いで修理が必要になったとしても、その日のうち、または次の日には対応してもらうことができます。
なお、対応可能な日時を確認する場合は、その際の料金体系もあわせてご確認ください。
なぜなら水道修理業者によっては、深夜や早朝に修理を行う場合、料金が割増しになるケースがあるからです。
おきなわ水道職人では、365日24時間お問い合わせを受け付けており、深夜・早朝の対応でも割増料金がかかることはありません。
トイレの水回りに関してご自身での対処が難しい場合は、お気軽にご連絡ください。
ポイント④評判や口コミを確認する
評判や口コミも、水道修理業者を選ぶ際に重視したいポイントです。
実際にサービスを利用した方からの評判や口コミは、修理を依頼する際の判断材料の一つとなります。
依頼を検討している水道修理業者が高い評価を得ていた場合は、安心して修理をお願いできるといえるでしょう。
しかし評判や口コミのなかには、水道修理業者が自ら高い評価やコメントを記載しているケースもあるため、真偽を見極めるのは難しいかもしれません。
見極める際のポイントとして、ホームページに修理後の画像や手書きの口コミを掲載している水道修理業者は、信頼性が高いとされています。
また、近所に水道修理業者を利用したことがある方がいれば、実際に評判や感想を聞いてみるのも一つの方法です。
ポイント⑤保証期間・保証内容を確認する
水道修理業者のホームページで修理後の保証期間・保証内容を確認することも、大切なポイントです。
保証期間は水道修理業者によって異なりますが、一般的に1か月~1年程度が目安です。
水道修理業者が設定した期間内であれば、同様の理由で再度トイレが水漏れを起こした場合でも、無料で修理を受けられる可能性があります。
なお、誤った使用方法を行ったことによる故障や、経年劣化による水漏れは、保証の対象から外れるかもしれません。
もしホームページに保証内容や期間が掲載されていなかった場合は、電話やメールで直接聞いてみましょう。
依頼を避けるべき水道修理業者の特徴
最後に、悪質な水道修理業者の特徴を紹介します。
高額な費用を請求されないために、以下のポイントはしっかりと押さえておきましょう。
費用の事前確認ができない
費用の詳細が確認できない水道修理業者は、高額な費用を請求される可能性があるため、依頼を避けたほうがよいといえます。
高額な請求を行う水道修理業者は、明確な費用を設定していないところがほとんどです。
最初に提示された金額があまりにも安かった場合、高額な追加費用を請求されるかもしれません。
なかには、広告に“220円~”とだけ記載している水道修理業者に依頼したところ、最終的に250,000円を請求されたという事例があるほどです。
このように、価格設定が不透明な水道修理業者を選ぶと、お客さまご自身に不利益が生じるため、依頼の前にホームページや口コミなどをきちんと確認することが重要です。
見積もりを確認する前に修理を開始する
お客さまから見積書への了承を得る前に、修理を開始してしまう水道修理業者も避けたほうがよいでしょう。
水漏れの修理を行う際、水道修理業者は見積書を作成するのが基本です。
見積書の内容に関してお客さまからの同意をいただいたあと、修理を開始します。
一方、見積書を提示せず、修理が完了したあとに高額な費用を請求するのが、悪質な水道修理業者の手口です。
また、必要のない追加工事まで勝手に行うおそれがあり、その分の費用も上乗せされる可能性もあります。
高額な費用の請求に苦しまないためにも、修理前には必ず見積書を確認させてもらってください。
トイレの床の水漏れならおきなわ水道職人へ
今回は、トイレの床に水漏れする原因とご自身でできる応急処置の方法を紹介しました。
水漏れの原因はいくつかあり、修理する前に突き止めることが大切です。
また、軽微な水漏れであれば、補修剤で埋めたり、劣化した部品を交換したりとご自身で修理できます。
しかし、これらはあくまでも応急処置に過ぎないため、最終的な修理は水道修理業者に依頼しましょう。
沖縄県内でトイレの水漏れにお悩みの方は、おきなわ水道職人にお問い合わせください。
365日24時間お問い合わせを受け付けているため、突然の水漏れにも早急に対応いたします。
監修者

主任
和田 大輝
《略歴》
水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。
保有資格:給水装置主任技術者
沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」
【対応エリア】
名護市 国頭村 大宜味村 東村 本部町 今帰仁村 恩納村 宜野座村 沖縄市 浦添市 宜野湾市 うるま市 読谷村 嘉手納町 北谷町 北中城村 中城村 西原町 金武町 那覇市 糸満市 豊見城市 南城市 南風原町 与那原町 八重瀬町
その他の地域の方もご相談ください!
名護市 国頭村 大宜味村 東村 本部町 今帰仁村 恩納村 宜野座村 沖縄市 浦添市 宜野湾市 うるま市 読谷村 嘉手納町 北谷町 北中城村 中城村 西原町 金武町 那覇市 糸満市 豊見城市 南城市 南風原町 与那原町 八重瀬町
その他の地域の方もご相談ください!
