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水のコラム

節水トイレが詰まる原因とは?一般的なトイレとの違いと対処法

2023年09月27日 トイレのつまり


トイレは1回に流せる水の量が決まっているため、何度も流すと水を使いすぎてしまいます。そこで新たに登場した、節水機能付きの「節水トイレ」が注目されています。節水トイレは名前のとおり水を節約できるタイプのトイレです。こまめにトイレを使う方や大人数の家庭ではもちろん、トイレを使用する人が多い場所でも役立てられます。


ここでは、節水トイレの基本的な機能やメリット、詰まりやすい原因と詰まる前兆、対処方法を紹介します。節水トイレについてチェックしたい方はぜひ参考にしてください。



節水トイレとは


節水トイレとは、従来のトイレのように水を上から下に流す構造ではなく、渦巻き(トルネード)型に水を回しながら流すことで、使用する水の量を少なく抑えられるトイレです。


便器内の汚れを洗い流すのに、上から下の一方通行のみではなく渦巻き状に水流をデザインすることで、水に勢いがついて効率的に汚物を洗い流します。


少ない水量で水が流せるため節水になり、さらに便器も洗浄できるので、排泄後のトイレをきれいに保てます。メーカーによってタンクレス・手洗い付き・キャビネット一体型・ベッドサイド用が選べます。


節水トイレが詰まりやすい原因


節水トイレは一度に流せる水の量が限られているため、一度にトイレットペーパーをたくさん流そうとすると詰まりの原因になってしまいます。


ここからは、節水トイレに詰まりが発生する3つの原因をみていきましょう。


原因①流す際の水量が少ない


節水機能が搭載されていない一般的なトイレは、一度に流せる水量が5〜13リットルとなっています。旧式のトイレは10リットル以上の水量で水を流していましたが、年々水量を抑えられるタイプに変化しています。


節水トイレは、一度に流せる水量が6リットル以下のものを指します。一例として、TOTOの「ネオレストNX」は水量が3.8リットル、水勢の強弱や洗浄位置を自由に設定できる機能が搭載されています。


しかし、水量が少なくなるほど排泄物やトイレットペーパーを流す力は弱くなります。水量が十分に確保できないために、排水の途中で流れないものが詰まってしまうのです。


原因②水圧が弱い


節水トイレでは水量に加えて水圧も弱く、詰まり発生の原因になります。従来のトイレは1回流すだけでも問題なくほぼすべてが流れていきますが、節水トイレでは流れにくさを感じるかもしれません。


水量が確保できなければ水圧も弱いままなので、節水トイレではタンク内の水量が十分にあるタイミングで流す必要があります。タンク内に水が少ないと詰まりが発生しやすいため注意が必要です。


万が一タンクの水が十分にある状態でも流しにくい、詰まりが頻繁に発生するような場合は、トイレの点検・修理が必要になります。従来のトイレに買い替えを検討するなど根本的な対策をしなければならない場合もあります。


原因③排水管が汚れている


トイレでは汚物を頻繁に流すため、排水管が汚れていき詰まりが発生しやすくなります。年数を経るほど排水管が汚れてしまうため、古いトイレほど専用の薬剤による洗浄や定期的なメンテナンスが必要です。


洗浄を加えてもまだ排水管の流れが悪い場合は、新しいものへの交換や配置の変更といった工事が必要になりますが、自己判断が難しいため水道業者や水道局へご相談ください。


原因④水に溶けないものを流した


節水トイレの詰まりやすさは、水圧や水量だけが原因ではありません。水に溶けないものを誤って流してしまった場合にも、詰まりが発生します。節水トイレの場合、水に溶けたり分解されたりしないものを流そうとすると、元の水圧が弱いために、さらに流れにくくなります。


トイレットペーパーは水に溶ける素材ではありませんが、水の力で細かく分解されるため、細切れになりながら流れていきます。反対に、ティッシュペーパーは分解されず水にも溶けないため、丸めた状態で排水管を流れていきます。


トイレットペーパーの代わりにティッシュペーパーを使わないように注意しましょう。


こちらの記事ではティッシュペーパーを流してしまった際の対処法について解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

トイレにティッシュを流してしまったときにすぐできる対処方法


節水トイレが詰まる前兆


節水トイレの詰まりは、突然起きるのではなく前兆と考えられる現象がみられます。大きく5つの前兆について確認していきましょう。


【節水トイレが詰まる前兆】



  • 悪臭・異音が発生する

  • 便器に溜まっている水が普段より多い

  • 逆流する

  • 水流がいつもより弱い

  • 全部流れきらずペーパーが残る


トイレの中から悪臭が発生しているときは、正常に水が流れておらず汚物などが残っている可能性があります。正しく水に流れていけば臭いはなくなるのですが、残っているということは詰まりが発生している可能性があります。ゴボゴボという異音がしたときも、トイレの詰まりが疑われます。


便器に溜まっている水が普段よりも多い場合は、詰まっている部分の先に水が流れていかず、逆流現象が起きていると考えられます。水流がいつもよりも弱く感じられるときは、タンク内に十分な水が溜められていない可能性があるため、詰まりが起きやすい状態です。


水を流したのに流れきらず、ペーパーが残ってしまった場合も水量不足のため、再度水を流して様子を見てください。


節水トイレが詰まった際の対処法


水量や水圧不足で節水トイレが詰まったときは、どのように対応するべきなのでしょうか。5つの対処方法をみていきましょう。


対処法①ラバーカップを使って詰まりの原因を取り除く


トイレが詰まったときは、水を流すのではなくラバーカップを使って詰まったものを取り出す方法が効果的です。ラバーカップを排水口部分に押し当て、引き抜くことで中身を取り出すことができます。


ラバーカップは手動のため、操作しづらい場合は真空式パイプクリーナーを使う方法もあります。ハンドルを押して先端をラバーカップのように排水口に押し付け、ハンドルを引きます。この動作を繰り返すと、詰まっていたものが中から押し戻されてきます。


対処法②ワイヤーブラシを使用する


ラバーカップや真空式パイプクリーナーは圧力の力で詰まりを取り除く方法ですが、何度繰り返しても詰まりが取れなければワイヤーブラシを使用しましょう。


ワイヤーブラシは硬いワイヤーの先にブラシが取り付けられており、詰まったものを直接掻きこすったり押し出したりすることができます。丸めたティッシュやトイレットペーパーに効果が期待できます。


ただし、詰まったものが固形物の場合はワイヤーブラシでは取り除けないため注意が必要です。


対処法③重曹とお酢で詰まりを解消する


汚れによる詰まりの解消には、重曹とお酢の組み合わせでほぐれやすくすることができます。重曹の代わりにベーキングパウダー、お酢の代わりにクエン酸でも代用できますが、ベーキングパウダーの場合は重曹の2倍量が必要なため、手軽に購入できる重曹がおすすめです。


重曹150gとお酢100mlに、50℃まで温めたお湯を約1.5リットル用意します。お湯が熱すぎると便器の陶材に影響し、割れが発生する可能性があるため50℃以上に温度を上げないように注意してください。


止水栓を閉めて、ウォシュレットを使っているトイレでは電源コードを抜き、トイレ内の窓やドアを開け放して十分に換気ができる状態にしてから、重曹→お酢の順番に流し入れ、炭酸ガスが発生してからゆっくりと静かにお湯を注ぎ入れ、1時間ほど放置してください。


専門の薬剤でなければ取れないほどの頑固な汚れには効果が薄いため、便器内の水位や詰まりの程度に変化がなければ、水道業者にお問い合わせください。


対処法④食器用洗剤で詰まりを解消する


重曹とお酢がなく、詰まりの原因である汚れを解消する場合には食器用洗剤100ccを用意します。


食器用洗剤100ccとお湯約1.5リットルを用意し、先に食器用洗剤を便器内に入れてからお湯をゆっくりと静かに注ぎ入れ、30分ほど放置してください。


重曹とお酢の組み合わせと同じく、食器用洗剤も薬剤でなければ取れないほどの頑固な汚れを落とし切ることはできません。放置をしたあと、便器内の水位や詰まりの程度が変化していなければ水道業者にお問い合わせください。


対処法⑤お湯で詰まりを解消する


食器用洗剤、重曹とお酢のそれぞれが手に入らない環境では、応急処置としてお湯を使って詰まりを解消することもできます。


便器内が詰まりによって逆流し、水で満たされている(通常より水位が上がってしまっている)ときはバケツや灯油用ポンプで中の水を汲み出し、トイレ以外の場所に排水して便器内から水量を減らしてください。


水を極力減らしたうえで、約50℃のお湯1.5リットルを流し入れます。お湯が冷めるまで10分程度放置し、詰まりが解消されるか様子をみます。便器の材料に影響を与えてしまうので、50℃以上の熱湯を流さないでください。


節水トイレを詰まらせないための対策


節水トイレは水量を可能なかぎり節約できるため、自力で節水グッズを買う必要がなく効率的に水道代を節約できます。毎日必ず使うトイレだからこそ、細かい水の節約が水道代の削減に役立ちます。


ここからは、節水トイレを詰まらせないためにできる対策方法をみていきましょう。


対策①節水トイレを正しく使う


節水トイレは元の水量が少なく抑えられているので、正しく使うだけで節水に効果が期待できます。


水を流す際には、タンク内に十分な水量が溜まった状態で流しましょう。トイレットペーパーの量が多いときは必ず「大」で流し、誤って「小」で流したときは一度に流れていかない可能性があるため、複数回繰り返して流します。その際、2回目や3回目はタンク内に水が溜まるまで待ってから流しましょう。


すでに節水効果のあるトイレのため、節水グッズは一切使用しないでください。トイレが詰まったときのために、ラバーカップやワイヤーブラシを用意しておくのも詰まり対策として効果的です。


対策②一度に大量のペーパーや排泄物を流さない


一気に大量のものを流さないように、排泄後は複数回に分けて流すことをおすすめします。その際に「大」2回ではなく「大」「小」で流すように水量を工夫することで節水効果が持続します。


節水トイレの水量は通常のトイレよりも少ないため、ペーパーの厚さはダブルではなくシングルにすると良いでしょう。排水管の中で詰まるおそれがあるため、ペーパーを重ねて使わないように、ペーパーの厚みを出さないように工夫が必要です。


排泄物は流さないようにするのは難しいですが、トイレットペーパーと同時に流さないようにする、または全部を小分けにして流す方法がおすすめです。


節水トイレの特徴を知って詰まりを予防


今回は、節水トイレの特徴や詰まりやすい原因、詰まった際の解消法について紹介しました。


節水トイレは1回に流す水の量が少ないため、トイレの使用回数が多いほど節水効果が期待できます。ただし、水圧が小さくなってしまいトイレットペーパーや排泄物が一度にまとめて流せない点に注意しなければなりません。


節水トイレで詰まりが発生したときは、追って水を流しても水量が少ないために、水の力で詰まりを解消しきれない可能性があります。普段から詰まらないように心がけながら、詰まりの解消アイテムも準備しておくと安心です。


おきなわ水道職人では、水道局指定店として水回りに関するさまざまなトラブルに対応しています。24時間365日受付・ご訪問を行っているので、今すぐ相談したい場合もお気軽にご連絡ください。



監修者

監修者の写真

主任

和田 大輝

《略歴》

水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。

保有資格:給水装置主任技術者

沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」

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