水のコラム
排水口からボコボコ音!放置すると危険な理由と解消法を解説
排水口からボコボコと音がするときは、排水溝に異常があると判断しましょう。考えられる原因としては、排水溝に取り込まれる空気が減少しているか、詰まりが起きているかのどちらかです。
今回は排水口からボコボコ音がしたときに考えられる原因と理由、そして適切な解消法をご紹介します。
目次
排水口からボコボコ音 考えられる2つの原因
排水口からボコボコ音がするときは、主に2つの原因が考えられます。原因とその理由について見ていきましょう。
空気の入り口がなく負荷がかかっている
排水口からボコボコ音がするときは、排水口に取り込まれる空気の入り口が狭まり、負荷が掛かっている可能性があります。
ジュースを飲む際にストローを差し込んだだけでは飲めないように、排水口も同じような現象によって排水が行われています。排水口に取り込まれるべき空気が減少しているときは、通気弁と呼ばれる部品を取り付けることでボコボコ音を解消できます。
排水管に汚れや固形物が詰まっている
排水口からボコボコ音がするときは、空気の入り口が狭まっているほかにも、排水管に汚れや固形物が詰まっていて、排水の通り道を塞いでいる可能性も考えられます。
長期的にお手入れをしていなかったり、知らず知らずのうちに固形物などを落下させたりしている可能性も考えられるので、排水管内部の汚れや固形物の有無を確認してみましょう。
詰まりによってボコボコ音が鳴るときの対処法
排水口や排水管内にできた詰まりによってボコボコ音が鳴るときは、ご自宅にあるものやホームセンター、ドラッグストアなどで購入できるアイテムを使うことで解消できる場合もあります。ここでは特におすすめの方法を6つご紹介します。
お湯を流す
排水口や排水管に汚れや固形物が詰まっていて、排水の通り道を狭めている場合は、40~50度ほどのお湯を注ぎ入れることで解消する場合があります。
バケツや洗い桶などにお湯を溜めたら、排水口に直接お湯を注ぎ入れましょう。ゴボゴボと音がして、排水の違和感がなくなれば詰まりは解消されたと考えて問題ありません。
ただし、固形物があることが目視で確認できる場合は、手で取りだしてからお湯を流してください。固形物をそのままにしてお湯を流すと、排水管や下水道に引っかかってしまい、逆流等のトラブルにつながる恐れがあります。
また、汚れなどを取り除こうと、高温のお湯を流すのも避けましょう。排水管などの管は耐熱温度が60~80度とされています。これより高いお湯を注いでしまうと、排水管が熱膨張により破裂する恐れがあります。
ラバーカップを活用する
ラバーカップとはお椀のようなカップと、プラスチックの柄が付いた道具のことです。ホームセンターやドラッグストアに行くと1,000円ほどで購入できるもので、住宅内にある排水口の詰まりに効果的な道具のひとつです。
ラバーカップの使い方は、ボコボコ音が気になる場所に水を溜めたら、排水口部分にラバーカップを押し当てて、一気に引き抜いてください。数回同じ動作を繰り返し、水がスムーズに流れるようになれば詰まりや汚れがなくなったと判断して問題ありません。
ワイヤーブラシを活用する
ワイヤーブラシとは、ワイヤーの先にブラシが付いた道具のことです。ホームセンターやドラッグストアに行くと1,000~2,000円ほどで手に入るもので、詰まりの除去などに用いられることが多いです。
排水口からボコボコと音がするときは、ワイヤーブラシを使って排水管内部をきれいに掃除すると詰まりやボコボコ音が解決するでしょう。
真空式ポンプクリーナーを活用する
真空式ポンプクリーナーもラバーカップと同様で、吸引力によって汚れや詰まりを除去する道具です。ラバーカップに比べて5倍ほどの威力があるとされ、長期間排水管のお手入れをしていない場合や、目に見えないものによって詰まりが起きているときに効果的です。
価格は2,000円ほどで、ホームセンターで購入できます。なお、真空式ポンプクリーナーを使うときは、排水口の周りに劣化や破損がないかを確認してから使用してください。
パイプクリーナーを活用する
パイプクリーナーはさまざまな水周りの汚れや詰まり除去に効果的です。使い方はパイプクリーナーを排水口に流し込み、パッケージに記載された時間放置するだけです。
パイプクリーナーに含まれた薬剤によって、汚れや詰まりの原因を分解するため、手を汚さずにボコボコ音や詰まりを解消できるでしょう。
高圧洗浄機で汚れや詰まりを除去する
ご自宅に高圧洗浄機があるのであれば、排水口の詰まりや汚れのトラブルにも活用可能です。ただし、大量の水によって汚れや詰まりを除去するため、使用する際は周囲を片付けるほか、養生するなどの大がかりな準備が必要です。
ボコボコ音を発生させないための予防策
排水口からボコボコ音を発生させないためには、普段から使い方に配慮する必要があります。ここでは排水口からボコボコ音を発生させないための予防策としておすすめの3つをご紹介します。
油汚れは拭き取ってから洗う
排水口からのボコボコ音を発生させないためには、洗い物にひとつ工夫を取り入れると良いでしょう。排水口や排水管に付着する汚れの多くは洗剤カスや油カス、食材カスがほとんどです。
毎日の洗い物によってこれらが付着すれば、詰まりや汚れの原因につながるほか、使用とともに肥大化する可能性も考えられます。そういった背景を考慮し、洗い物を始める前は油や食材カスはキッチンペーパーなどで取り除いてから洗うよう心がけましょう。
排水口にはゴミ受けやゴミ取りネットを取り付ける
排水口や排水管の汚れや詰まりは、毎日の洗い物や調理によって起きやすいと言えます。そのため、ボコボコ音を防ぐためには、排水口や排水管をできるだけきれいに維持することが必要不可欠と考えられます。
排水口や排水管をできるだけきれいに維持したいのなら、ゴミ受けやゴミ取りネットなどを取り付け、排出される汚れを最小限に抑えるよう心がけるのもおすすめです。
近年では100円均一などでもゴミ受けやゴミ取りネットが販売されているので、この機会に導入を検討すると良いでしょう。
排水管洗浄液を活用する
排水管をきれいに維持したいときは“排水管洗浄液”の導入も検討しましょう。排水管洗浄液とは、微生物によって排水管に付着した汚れを分解させる特殊な液のことで、小さい子どもや高齢者のいるご家庭でも安心して取り入れられるものです。
価格は4,000円からとやや高額ですが、微生物の分解によって排水管をきれいに維持できるのでおすすめです。
解消法を取り入れても改善が見られない場合の費用相場
本記事でご紹介した解消法を取り入れても改善が見られない場合は、最寄りの水道業者に相談し、洗浄作業や分解作業を依頼する必要があります。
水道業者による洗浄方法は主に高圧洗浄を使った汚れの除去作業です。費用相場としては25,000~30,000円前後なので、詳しい金額を知りたい方は最寄りの水道業者に問い合わせてみることをおすすめします。
まとめ
ボコボコ音が排水口から聞こえたときは、排水口や排水管になんらかの異常があると判断し、適切な方法を取り入れることが大切です。そのまま放置すると、湯水や汚水の逆流や排水管のつなぎ目からの水漏れなどにつながる恐れがあるため非常に危険です。
排水口からの異音のほか、排水時の違和感などがあれば、できるだけ早く原因を調べ、適切な対処法を取り入れるか、水道業者による除去作業を検討しましょう。
監修者
主任
和田 大輝
《略歴》
水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。
保有資格:給水装置主任技術者
沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」
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