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水のコラム

ぬめりが引き起こす健康被害!食中毒やアレルギーも?

2021年09月08日 キッチンのメンテナンス



シンクの内側は雑菌が増えやすい


キッチンのシンクでは食材や食事をした後の食器を扱います。三角コーナーには食べずに捨てた野菜の切れ端や傷んでしまった食べ物があり、排水口には食用油や調味料、洗剤などが流れ込みます。この食材カスや洗剤、食用油を餌にして繁殖するのが、さまざまな雑菌です。


シンクの内側には、そういった雑菌が繁殖し、ぬめりが付くことがあります。このぬめりは、放っておくと健康被害をもたらすことも多いのです。今回は、シンクに発生するぬめりの特長や効果的な除去方法、発生を抑えるための対策をご紹介します。


シンクのぬめりは雑菌の温床


雑菌は乾燥している場所が大嫌いなため、水回りに集まりがちです。この雑菌の中には、乾燥から逃れるために自らぬめりのある膜を張る種類がいます。バイオフィルムと呼ばれるこの生物膜が、シンクのぬめりの正体です。雑菌の中には自力でバイオフィルムを作り出せないものも多く、そういった雑菌は、ほかの菌が作り出したぬめりの中に入り込むことで乾燥から身を守ります。こうしてさまざまな菌が集まって、ぬめりの内部はまるで集合住宅のようになっていきます。


この菌の中には食中毒を引き起こす危険な菌や、アレルギーを発症させるカビの原因菌なども潜んでいる場合があるのです。雑菌は気温が25℃以上、湿度が70%以上で増殖が活発になりますので、温暖な沖縄の気候は特に注意が必要です。細菌の怖いところは、ウイルスと違って生きた細胞がない環境でも栄養素と水さえあれば単独で増殖する点にあります。


これに対し、ウイルスは生き物の細胞に寄生しなければ生きていけません。そのため、ノロウイルスなどのウイルス性食中毒の場合は加熱することでウイルスがいなくなり、感染源を絶てます。しかし、細菌性食中毒の場合は加熱調理をした後の食材にも繁殖してしまうため、調理後の食べ物から感染することがあるのです。特に、近頃よく注意を呼び掛けられる腸炎ビブリオは繁殖スピードが非常に速いため、食べ物が腐敗していなくても感染してしまうリスクが大きいのです。


ぬめりを効果的に除去するには


・シンクの掃除には重曹とクエン酸がおすすめ

重曹とクエン酸を2対1の割合でぬめりの気になる部分に振りかけ、50℃程度に冷ましたお湯をかけてください。しばらくすると泡立ってきますので、換気を行いながら30分ほど時間を置き、スポンジなどできれいにこすり落としてください。重曹には静菌作用と言い、菌の繁殖を抑える効果がありますので、雑菌の除去に最適です。


・ハイターを使用する方法

より効果的に雑菌を除去したい場合は、殺菌作用の強いハイターなどの塩素系漂白剤を使用することがおすすめです。ハイターの主成分である次亜塩素酸ナトリウムには強い殺菌作用があるため、雑菌を効率的に減らせます。


ハイターには泡タイプと希釈して使用する液体タイプがありますが、三角コーナーや排水口カバー、ゴミ受けなどの小物の消毒には液体タイプがおすすめです。バケツや洗い桶などに希釈液を用意し、消毒したいものを浸けておくだけで殺菌できます。シンク全体の殺菌には泡タイプの使用がおすすめです。泡タイプの場合はスポンジなどで泡を広げてください。


稀にシンクに水を張り、ハイターを溶かして三角コーナーや排水口カバーなどとシンクを一気に除菌することがありますが、液体ハイターの場合は放置時間が長いためシンクのステンレスを傷める原因になります。そういった意味でも、シンクの殺菌には放置時間が短くて済む泡ハイターが適しているのです。


・排水管内部のぬめりにはパイプクリーナーを使用

排水管の内部にもぬめりが付きます。手の届く場所であれば、スポンジで掃除できますが、排水トラップの内部や排水管の奥の方は掃除ができません。そこでおすすめなのが、パイプユニッシュなどのパイプクリーナーを使用した殺菌方法です。


パイプクリーナーも、ハイターと同じ次亜塩素酸ナトリウムを含む製品が数多く販売されています。そのため、パイプの詰まりだけでなく雑菌によるぬめりや臭いの除去にも高い効果があるのです。パイプクリーナーのほかにも、固形の洗浄剤のなかにも殺菌効果があるものがあります。定期的に排水管の内部を洗浄することで、ぬめりの発生を予防できます。


ぬめりの予防は小まめな掃除を


シンクは汚れが付きやすい場所です。毎日の掃除はもちろんのことですが、肉や魚、卵などを扱った場合はまな板や包丁などの調理器具だけでなく、水を流したシンクの内側も一緒に洗うことで食中毒のリスクを減らすことができます。シンクの側面や角は特に洗い残しの多い場所です。


蛇口の周りにも雑菌が付いていることが多いため、掃除の際は吐水口付近や蛇口のハンドルも洗うことでぬめりの原因となる菌を減らすことができます。また、シンクの水気を小まめに拭き取ることで雑菌の繁殖を抑えることができます。


水回りのトラブルはおきなわ水道職人へ


おきなわ水道職人はキッチン、トイレ、お風呂場、洗面所など水回りの不具合を解決する水道局指定工事店です。排水管やトイレの詰まりの除去、水漏れの修理、蛇口などの部品交換などさまざまなトラブルに対応いたします。沖縄市をはじめ、糸満市、名護市、八重瀬町、北谷町、中城村など県内各地にプロのスタッフが駆け付けます。水回りのトラブルにお困りの際は、ぜひおきなわ水道職人にご相談ください。



監修者

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主任

和田 大輝

《略歴》

水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。

保有資格:給水装置主任技術者

沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」

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