水のコラム
環境変化に備えて知っておきたい水道管の凍結トラブルと防止策
目次
水道管が凍結するのはどんなとき?
沖縄は例年3月の20日前後には海開きするなど、年間を通じて温暖な南国として知られています。
そのため、水道管が凍結すると言われても、ピンとこない方が多いのではないでしょうか。
沖縄県では雪が降ることも極めて稀で、氷点下に下がることもほぼありません。
ですが、近年は地球温暖化の影響か、全国各地で異常気象が相次いでおり、直ぐお隣の九州地方では大雪に見舞われることもあり、本州の最南端である鹿児島県で氷点下となる日も観測されています。
沖縄ではあまり想定できないケースですが、氷点下4℃を下回ると水道管の凍結リスクが高まります。
もっとも、お住まいの立地や水回りの位置、水道管の設置状況によっても凍結リスクは異なるので注意が必要です。
沖縄だから大丈夫と油断せず、今後の気象条件や環境の変化を踏まえ、万が一の水道管凍結リスクについて考えておくと、いざというとき対処しやすくなります。
洗面所や浴室などの水回りが北側に配置されていたり、水道管がむき出しになっていると、雪が舞ったり、気温が氷点下に下がった際などに凍結リスクが高くなります。
また、水道管の凍結は日中で起こりにくいです。
特に沖縄の場合、日中は日差しもあり、気温も上がりやすいので凍結することはほぼありません。
気を付けるとすれば、人々が寝静まる深夜から早朝にかけてです。
深夜から早朝にかけては沖縄でも気温が1日でもっとも低くなります。
また、寝ている間はキッチンや浴室、洗面所、トイレなどの水回りはほとんど使わないので室温も下がりやすく、水道が使われない時間が長くなります。
そのため、水道管が冷えて中に入っている水が凍ってしまう可能性が高まるのです。
近年の異常気象を考えれば、沖縄県でも思わぬ寒波が襲来するリスクがあります。
そこで、水道管が凍結すると起こるトラブルの恐ろしさも、今から理解しておきましょう。
水道管が凍結するとどうなるのか
まず、水道管が凍結すると蛇口をひねっても水が出ず、朝の身支度に支障をきたします。
顔を洗えない、朝食やお弁当が作れない、歯磨きできないなど、仕事や学校に遅刻してしまう可能性も出てくるのが厄介です。
ひどい時には水道管に亀裂が入って水漏れしたり、水道管が破裂して水が噴き出し止まらなくなることさえあります。
アパートなどの共同住宅にいたっては、隣室や階下にまで影響が及ぶので要注意です。
アパートの2階で水漏れや破裂が起これば、階下へと浸水し、階下の住人が所有している家財まで水浸しにしてしまい、朝から大きなトラブルに対処しなくてはならなくなります。
水道管の凍結を防ぐ方法
南国沖縄にも寒波が到来するかもしれないという異常気象に備えて、まず冬に向けて行っておきたいのが水道管や蛇口、水道メーターボックスなどの防寒です。
屋外に設置されている水栓や水回りの蛇口や、むき出しになっている水道管などに破れたタオルや緩衝材などを巻き付けたり、穴が空いたTシャツやフリース素材の帽子などをくりぬいて筒状にしてかぶせておきましょう。
水道メーターボックスには、隙間に砕いた発泡スチロールや新聞紙などを詰めて保温しておきます。
家にある要らないもので対策できるので、費用もかかりません。
厳しい寒さが到来する予報に注意を
沖縄に雪が降ったり、霜注意報が出たり、最低気温が氷点下に下がることは滅多にないからこそ、厳しい寒さが到来する天気予報には注意を払いましょう。
もし、寒波到来の予報が出たら、寝る前に水道の蛇口を開いて、水を出しっぱなしにしておきましょう。
ポタポタ、チョロチョロ程度で構いませんので、水道代がかさむ心配はありません。
次にガス給湯器に通っている給水管の凍結防止を図るため、温度設定を最低の35度にして追い焚きスイッチを入れっぱなしにしておきましょう。
追い焚き機能がない場合は、浴槽の栓を外して、水をポタポタと出しっぱなしにしておきます。
凍結防止装置が付いたガス給湯器であれば、機器に任せられるので特に対策は必要ありません。
もしも水道管が凍結してしまったら
沖縄でずっと暮らしている方は水道管凍結の経験がないために、朝起きて水道が出ないと、水道管に熱湯をかけて凍結を溶かそうとする方もいるかもしれません。
ですが、熱湯をかけると急激に温度が変化して水道管に亀裂が入ったり、破裂して水が噴き出すことがあるので、熱湯をかけるのはNGです。
沖縄の気候なら、日差しが出てくれば、直ぐに自然と溶けていきます。
ですが、出勤前や学校に行く前に使えないと困るなら、タオルで水道管を包んだ状態でぬるま湯を少しずつかけるか、ドライヤーの温風を当てて徐々に溶かしましょう。
水道管の破裂でお困りなら
おきなわ水道職人は那覇市、うるま市、宜野湾市、名護市、糸満市など沖縄本土全般で水回りのトラブルを解決している水回りのプロです。
水道管の凍結をはじめ、キッチンやトイレ、浴室や洗面所の詰まりや水漏れなど水回りのトラブルでお困りの際は、おきなわ水道職人にお気軽にご相談ください。
監修者
主任
和田 大輝
《略歴》
水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。
保有資格:給水装置主任技術者
沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」
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