水のコラム
【2026年版】引越し時の水まわりガイド!退去から入居までの手続きと清掃のポイント

引越しの予定が決まると、限られた時間の中で、荷造りや各種手続きに掃除……とやるべきことが次々と押し寄せてきます。
そんな慌ただしさの中で、意外と見落とされがちなのが「水回り」の対応です。
水道の開始・停止手続きの遅れや、退去時の清掃の不備は、後々の金銭的トラブルにも直結しかねません。
さらに沖縄には、本土の賃貸住宅ではあまり見かけないタイプの屋上の貯水タンクや、台風による停電時の断水リスクなど、この地域ならではの考慮すべき水回りのポイントも存在します。
沖縄での引っ越しの際の準備において、特に水回りを中心に押さえておくべきポイントについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
退去時のトラブルを防ぐ。水回りの手続きと清掃の基本

現在お住まいの住居を離れる際には、「事務的な手続き」と「室内の清掃」を並行して進める必要があります。
後々の料金清算や原状回復に関する管理会社とのトラブルなどを未然に防ぐための大切なステップですので、しっかりと対応しておきたいものです。
水道の使用停止と立ち会いの確認ポイント
水道の使用停止手続きは、遅くとも引越しの1週間前までには済ませておけると安心です。
沖縄県内では、お住まいの市町村ごとに水道局(または上下水道部)が分かれていますので、管轄の窓口へ電話やインターネットから申し込みを行っておきましょう。
手続きの際、特に確認しておきたいのが「立ち会い」の必要があるかどうかです。
以下のようなケースでは、水道局の担当者が現地でメーターを確認する際に、居住者の立ち会いを求められることがありますので、頭の片隅に置いておいてください。
- オートロック式のマンションで、外部からメーターを確認できない場合
- 当日にその場で料金の清算が必要な場合
- 特殊な受水槽設備がある集合住宅の場合
引越し当日は、搬出作業や移動でスケジュールが過密になりがちなもの。
立ち会いの有無を事前に確認し、ある程度時間を確保しておくことで、当日に焦る心配もなくなります。
原状回復のための清掃手順
賃貸物件を退去する際、借主には「原状回復」の義務が発生します。
水回りは特に汚れが蓄積しやすく、放置された水垢やカビ、油汚れが設備の劣化とみなされてしまうと、敷金から清掃費用が多額に差し引かれるケースも少なくありません。
プロのクリーニングが入る前提であっても、ご自身で可能な範囲の清掃を行っておくことが、スムーズな退去への近道です。
【清掃時の要チェックポイント】
キッチン
- 排水口のゴミ受けとワントラップを取り外して丸洗い
- シンク全体の水垢や曇りをスポンジで磨く
- コンロの五徳と周辺の油汚れを専用洗剤で除去
- 蛇口の根元に溜まった白い水垢を拭き取る
お風呂
- 鏡のウロコ状水垢をクエン酸や専用洗剤で磨く
- 排水口のヘアキャッチャーから髪の毛と石鹸カスを取り除く
- 浴槽の湯垢や皮脂汚れを浴室用洗剤で洗浄
- ゴムパッキンのカビは塩素系漂白剤で処理(換気必須)
洗面所
- 洗面ボウルの手垢や黒ずみをスポンジで磨く
- 排水口に絡まった髪の毛を取り除く
- 鏡の水垢や歯磨き粉の飛び散りを拭き取る
トイレ
- 便器内部を洗剤でこすり洗い(縁裏も忘れずに)
- タンク上部や便座のホコリを拭き取る
- 床の隅や便器周りを除菌クリーナーで拭く
洗濯機置き場
- 防水パンの排水口に溜まった糸くずや汚れを掃除
- 洗濯機を動かした後の床面のホコリを掃除機で吸い取る
無理に分解して掃除をしようとすると、部品の破損に繋がり、かえって修理費用が発生する恐れがあります。
あくまで「日常的な清掃の延長」として、隅々まで丁寧に行うことを心がけてください。
新居での生活を円滑に。入居直後の水回り確認

新居に到着し、荷解きを始める前に、まずは水回りの状態を点検しておきましょう。
空室期間が長かった物件では、配管内の乾燥や思わぬ劣化が隠れていることがあります。
開栓時の通水確認と、水が出ない時の対処法
引越し前に「水道の使用開始手続き」が完了していれば、通常は蛇口をひねるだけで水が出ます。
もし水が出ない場合は、まず外にある水道メーター付近の「元栓」が閉まっていないか確認してみてください。
自分で元栓を開ける場合は、家中の蛇口が全て閉まっていることを必ず確認してから、ゆっくりと開栓しましょう。
蛇口が開いたまま元栓を開けると、勢いよく水が噴き出したり、ウォーターハンマー現象(衝撃音)が起きたりする原因になります。
万が一、元栓を開けても水が出ない場合や、手続き自体を忘れていた場合は、すぐに管轄の水道局へ連絡してください。
水が使えたとしてもそのまま放置したりせず、開始日を正直に申告して適切な手続きを行っておきましょう。
配管や蛇口の安心チェックリスト

入居してすぐのタイミングで、各設備の状態をチェックしておくことは非常に大切です。
後から不具合が見つかると、責任の所在が不明確になることもあるため、以下のリストに沿って10のポイントについて確認してみてください。
不具合を早期発見するための、入居時のセルフチェック
- 水圧の確認: キッチン、浴室、洗面台の各蛇口から、十分な勢いで水が出るか
- 水の色の確認: 出始めに錆混じりの赤い水や、白く濁った水が出続けていないか
- 止水の確認: 蛇口を閉めた際、ポタポタと水が垂れ続けずピタッと止まるか
- 接続部の漏水: シャワーホースの付け根や、蛇口の可動部から水が滲み出ていないか
- 排水の速さ: 洗面ボウルやシンクに水を溜めて流した際、スムーズに吸い込まれていくか
- 収納内の漏水: シンク下や洗面台下の扉を開け、配管の継ぎ目から水が漏れていないか
- 給湯確認: お湯を出し、設定温度通りの温度で安定して供給されるか
- トイレの封水: 便器内の溜まり水(封水)が、適切な水位を保っているか
- 異音の有無: 水を出したときや止めた直後、壁の中から「ゴン」という大きな音がしないか
- 周囲の湿気・臭い: 床や壁に湿った跡がないか、下水のような嫌な臭いが漂っていないか
気になる点があれば、スマートフォンなどで写真や動画を撮影し、すぐに管理会社や大家さんへ相談してください。
早めの報告が、ご自身の過失ではないことの証明にもなります。
水回りだけじゃない!引越し前後の大切なお手続き一覧

引越しには水道以外にも多くの手続きが伴います。
期限があるものも多いため、漏れがないようリストで確認しながら進めましょう。
- 住居・駐車場の解約:退去の1ヶ月前まで(管理会社等へ連絡。解約予告期限を要確認)
- 電気・ガスの停止:引越しの1〜2週間前(各社へ連絡。ガスの閉栓は立ち会いが必要な場合あり)
- 郵便物の転送届:引越しの1週間前(旧住所宛を1年間新住所へ転送。ネットで申込可)
- 転出届・転入届:引越し前後14日以内(旧住所・新住所の役所で手続き。マイナンバーカードも持参)
- 運転免許証等の変更:引越し後速やかに(警察署や銀行、クレジットカード等の住所変更)
- 不用品・粗大ゴミ:引越しの2週間前まで(各自治体の粗大ゴミ受付へ予約。早めの手配を)
沖縄県の指定給水装置工事事業者について

沖縄県内で水道設備の修理や工事が必要になった場合、必ず各市町村の水道局から認可を受けた「指定給水装置工事事業者」に依頼する必要があります。
これは、適切な技術と知識を持った業者が作業を行うことで、地域の水道水の安全と品質を守るための公的な決まりごとのひとつです。
私たち「おきなわ水道職人」も、もちろん沖縄県内の各自治体より指定を受けた工事店です。
新居での水漏れや詰まりといったトラブルはもちろん、水圧の調整や設備の交換など、水回りのお困りごとが発生した際は安心してお声がけください。
参考:水道工事指定事業者一覧:沖縄市公式サイト
台風に備える!沖縄の貯水タンク付き物件の注意点

沖縄県には、住宅の屋上に「貯水タンク(受水槽)」を設置している物件が多く見られます。
これは過去の大渇水の経験から、断水に備えるために普及した沖縄特有の文化ですが、引越しの際にはいくつか注意すべき点があります。
まず、入居直後に「水圧が弱い」と感じる場合、それは貯水タンクから重力で水を供給する「自然流下式」の物件である可能性があります。
この方式では、高い場所にあるタンクから自然に水が流れ落ちるため、上階ほど水圧が弱くなる傾向があります。
一方、「ポンプ式」の物件では階層に関わらず均一な水圧が得られますが、台風による停電時にはポンプが停止してしまうデメリットもあります。
この場合、タンクに水が残っていても蛇口から水が出なくなることがあるため、台風シーズンには浴槽に水を張っておくなどの備えが重要です。
新居の給水システムが「ポンプ式」か「自然流下式」かを把握しておくだけでも、いざという時の心構えが変わります。
さらに、しばらく空室だった部屋では、タンク内の水の鮮度が落ちている可能性があります。
入居初日は、まず数分間水を出しっぱなしにして、配管内の水を完全に入れ替えることをおすすめします。
沖縄の厳しい直射日光にさらされるタンクは、定期的な清掃も不可欠ですので、管理状況についても不動産会社に確認しておくとより安心です。
よくある質問(Q&A)
Q1. 新居で蛇口から濁った水が出ますが、使い続けて大丈夫ですか?
A. 入居直後に出る濁り水は、多くの場合、近隣の水道工事や長期間の使用停止による配管内の錆、あるいは空気が混じっていることが原因です。
数分間水を流し続けて、透明になれば問題ありませんが、もし10分以上流しても改善しない場合は、配管の老朽化などの根本的な原因が考えられますので、すぐに管理会社や大家さんに連絡しましょう。
Q2. 退去時、換気扇の油汚れはどこまで落とすべきですか?
A. 基本的には、市販の洗剤で落ちる範囲の汚れは除去しておくのが望ましいです。
あまりに酷い油汚れの放置は「通常の使用の範囲を超えた汚れ」とみなされ、別途清掃費用を請求される可能性があります。
重曹やセスキ炭酸ソーダなどアルカリ性の洗浄剤に漬け置きした上で、フィルターやカバーの拭き掃除をしておくと、すっきり汚れも落ちて立ち会い時の印象も良くなるはずです。
Q3. 貯水タンク付きの物件ですが、水質は大丈夫でしょうか?
A. 貯水タンクの管理状況によります。
有効容量が10㎥を超える貯水タンクの場合は、水道法により管理が義務付けられており、年に1回以上の定期清掃と水質検査が法律で定められています。
このような物件では、管理会社が法令に基づいて適切に管理しているため、基本的に水質の心配は少ないでしょう。
また有効容量が10㎥以下の小規模な貯水タンクの場合でも、自治体の条例などで清掃が推奨されている場合がほとんどです。
ただしこの場合、管理状況が物件によって異なるため、入居時にタンクの清掃履歴や次回の清掃予定について管理会社や大家さんに確認しておくとより安心でしょう。
どちらの場合でも、しばらく空室だった物件では、入居初日に数分間水を出しっぱなしにして配管内の水を入れ替えることをおすすめします。
まとめ

引越しに伴う水回りの手続きや清掃は、一見すると手間のかかる作業かもしれません。
ですがこれらを丁寧に行うことは、お世話になった住まいへの感謝の気持ちを形にすることであり、何より新居での生活をトラブルなく、穏やかに始めるための大切な準備でもあります。
沖縄県特有の環境や、地域ごとの手続きの違いに迷うこともあるかと思いますが、一つひとつ確認しながら進めていきましょう。
もし、新居での水回りに違和感があったり、配管の状態に不安を感じたりしたときは、いつでも私たち「おきなわ水道職人」を頼ってください。
沖縄県に根ざした水回りのプロフェッショナルが、皆様の新生活にトラブルなく心地よいものになるよう全力でサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。
監修者

主任
和田 大輝
《略歴》
水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。
保有資格:給水装置主任技術者
沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」
名護市 国頭村 大宜味村 東村 本部町 今帰仁村 恩納村 宜野座村 沖縄市 浦添市 宜野湾市 うるま市 読谷村 嘉手納町 北谷町 北中城村 中城村 西原町 金武町 那覇市 糸満市 豊見城市 南城市 南風原町 与那原町 八重瀬町
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