水のコラム
6月1日は防災用品点検の日!断水対策とローリングストックのコツ【水道職人:プロ】
6月1日は「防災用品点検の日」をご存じですか?
年に4回、季節ごとに非常持ち出し袋と家庭の備蓄を見直すきっかけとして制定された記念日なんです。
特に梅雨入り前の6月は、台風や集中豪雨による”断水”への備えを強化したいタイミング。
水害のリスクが高まるこの時期だからこそ、しっかりと対策を準備しておきたいところですね。
この記事では、防災用品点検の日について詳しくお伝えしながら、断水に強い水回り設備のチェック方法をご紹介していきます。
さらに、食料や飲料水を無駄なく循環させる「ローリングストック」のコツも分かりやすく解説。
たった20分の点検作業で、自宅の防災力を一段階アップさせることができます。
梅雨や台風シーズンが本格化する前に、家族みんなが安心して過ごせる備えを整えてみませんか。
目次
防災用品点検の日とは?
防災用品点検の日は3月・6月・9月・12月の年4回設定されています。
この記念日を提唱したのは、防災システム研究所の所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦という方です。
山村さんは「関東大震災が起きた9月1日を中心に3か月ごとに備えを見直せば、四季それぞれの災害リスクに対応できる」と考え、一般社団法人・日本記念日協会に登録しました。
こうして季節ごとに点検日を設けることで、防災用品を「しまいっぱなし」にせずに済み、生活スタイルや家族構成の変化に合わせてしっかりアップデートすることが可能になります。
特に6月1日は水害対策の意味合いが強い点検日。
飲料水の備蓄量はどのくらいあるか、止水栓の操作方法を覚えているか、携帯トイレの在庫は十分かなど、”水”にまつわる備えを重点的にチェックするのがポイントです。
梅雨や台風シーズンを前に、水関連の防災対策をしっかり見直しておきましょう。
断水に備える水回りチェック
突然の断水で慌てないためには、非常持ち出し袋の準備だけでは不十分。
家そのものの水回りが”非常時モード”にスムーズに切り替えられるかどうかが重要なポイントになります。
ここでは、専門的な工具などを使わずに自分で確認できる要点をまとめました。
週末に15分ほど時間を作って、ぜひ試してみてください。
止水栓と給水管の簡易点検
まずは止水栓の位置をしっかり把握しておきましょう。
キッチンや洗面台の収納扉を開けてみると、銀色のハンドルやマイナス溝のついたネジ形のバルブが見つかるはずです。
実際に90度ほど回してみて、固まっていないか確認し、家族全員で操作方法を共有しておくことが大切。
次に、給水管や蛇口の接合部を目でチェックしてみましょう。
継ぎ目に白い結晶や青緑色のサビが付いていたら要注意、わずかな水漏れが始まっているサインかもしれません。
最後に水道メーターを開けて、すべての蛇口を閉めた状態で「パイロット」と呼ばれる小さな銀色のコマが止まっているか確認してください。
ゆっくりでも回転していれば、家のどこかで水が漏れている可能性があります。
非常用トイレと排水逆流対策
断水が長引くと、最も困るのがトイレの問題です。
市販の携帯トイレ(凝固剤付きの処理袋)は、家族1人につき1日5回×3日分を目安に準備しておくと安心。
便器に袋を広げて用を足し、粉末が水分を固めたら袋ごと可燃ごみとして処理できます。
また、豪雨で下水が逆流すると、浴室や洗濯機の排水口から水が噴き出すことも。
ホームセンターで購入できるゴム製の止水キャップを排水口の直径に合わせて常備し、緊急時に押し込むだけで逆流被害を防げます。
ローリングストックで備蓄を循環
非常食や飲料水を”買いっぱなし”にせず、日常で消費しながら新しいものを補充する方法がローリングストック。
普段の食卓でおいしく食べたり飲んだりする習慣を作ることで、いざというときも「食べ慣れた味」で安心できます。
飲料水と食料の入れ替えサイクル
飲料水は1人1日3リットル×7日分が理想とされていますが、現実的には一般家庭でそれだけの量を保管するのは大変ですよね。
まずは無理のない範囲から始めてみましょう。
たとえば4人家族なら2Lペットボトル6本程度(約3日分)をクローゼットの奥や階段下、ベッド下などのデッドスペースに分散して保管。
半年ごとに「古いものから先に飲んで、新しいものを買い足す」サイクルで回していけば十分です。
「7日分は無理でも、3日分あれば給水車が来るまでしのげる」と考えて、できる範囲で備えることが大切。
食料については、レトルトご飯・缶詰・カップ麺など普段の買い物で購入できるものを、いつもより2〜3個多めに買っておく程度でOK。1か月に1度使った分だけ補充していきます。
冷蔵庫の上や食器棚の空きスペース、パントリーがあればそこを活用して、無理なく続けられる備蓄を心がけましょう。
完璧を目指さず、「今よりちょっと多めに」から始めるのがローリングストック成功の秘訣です。
保管場所と交換日の決め方
備蓄品は高温多湿を避けて、床から10cm以上離して保管すると劣化しにくくなります。
交換日は「防災用品点検の日(6月1日など)」を目安にスマホのカレンダー機能などで通知を設定しておけば、日付が近づいたときにアラートが届いて、入れ替え忘れもしっかり防げます。
ちょっとした工夫で、無駄なく効率的な備蓄管理ができますね。
沖縄の台風対策には特別な備えが必要
沖縄では本土とは比較にならないほど強力な台風が頻繁に襲来します。
風速50メートルを超える暴風や長時間の停電・断水は珍しくなく、一般的な防災対策だけでは不十分な場合も。
特に注意したいのが、強風による屋外給水管の損傷や、塩害による配管の腐食進行です。
海に囲まれた沖縄では、潮風が金属部分を急速に劣化させるため、本土よりも頻繁なメンテナンスが欠かせません。
また、台風接近時は数日間外出できないことを想定して、飲料水は最低でも1週間分、できれば10日分程度の備蓄がおすすめ。
停電で給水ポンプが止まることも多いため、マンションの高層階にお住まいの方は特に注意が必要です。
水回りの点検は「おきなわ水道職人」に!
防災用品をしっかり整えても、配管や蛇口に不具合があると、断水時の被害が予想以上に大きくなってしまうことがあります。
例えば、長い間放置したパッキンの劣化。
最初は軽い水漏れでも、やがて床材の腐食につながり、いざ止水栓を閉めようとしても固まって動かない…なんてことも起こりがちです。
私たち「おきなわ水道職人」では、こういった「まだ大丈夫かな」と見過ごされやすい水回りのリスクを、点検・洗浄・部品交換でしっかり解消します。
防災用品点検の日をきっかけに、水漏れや赤サビ、止水栓の動作確認を一度プロの目でチェックしてみませんか?
特に沖縄では塩害による配管劣化や台風による設備損傷のリスクも高いため、定期的な専門点検が重要です。
点検だけのご依頼も承っていますので、台風シーズン前のこの時期に、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者

主任
和田 大輝
《略歴》
水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。
保有資格:給水装置主任技術者
沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」
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