水のコラム
お風呂の排水口に水がたまる原因は?その原因と対処法をご紹介!
2022年10月20日
お風呂のトラブル

入浴後にお風呂の栓を抜いたときなど、排水口に水たまりができていることはありませんか?水が引いていかず焦ってしまうこともあるでしょう。この場合すぐに業者へ依頼しなければと考えてしまうかもしれません。
しかし、しっかりとした原因と対処法さえ分かっていれば自分で直すことも可能なのです。この記事では、その原因と原因別の対処法をお伝えしていきます。解消させたあとの予防策も覚えて快適な浴槽にしていきましょう。
お風呂の排水口に水がたまるのはつまりが原因
水がたまってひいていかない現象は、つまりを起こしていることが原因です。
その原因もさまざまで、気がつかないうちにつまりは進行してしまいます。
水がたまってしまう主な原因を確認していきましょう。
髪の毛が原因
人の髪の毛は1日に50本から100本ほど抜け変わると言われています。そのため洗髪をすると、大量の髪の毛が排水口に溜まるのです。また男性より女性の方が髪の毛が長いため絡まりやすいと言われています。
この髪の毛が排水口に溜まっていくと、つまりをおこす原因になるのです。家族が多い家庭では1日に何人も洗髪をするため、一人暮らしの方より排水口がつまりやすくなります。
石鹸カスが原因
体を洗うボディーシャンプーや洗顔フォーム、シャンプーやリンスは毎日使うものです。洗い流すときはぬるま湯で流すため、石鹸カスが溜まるイメージはないかもしれません。
しかし排水口の中に入った石鹸カスは、冷えて固まります。石鹸カスだけで排水口をつまらせることはないのですが、固まった石鹸カスにほかの汚れがくっつき蓄積されることで、つまりの原因になるのです。
皮脂や垢が原因
体を洗うと少なからず皮脂や垢が剥がれおちます。洗い流された皮脂や垢が排水口に流れて、ほかの汚れとくっつきます。普段入浴では、皮脂や垢が剥がれ落ちている感覚はなく、目に見えないためイメージがつきにくい汚れでしょう。
しかし、排水口の中を見たときに石鹸カスと同じく、白く濁ってドロドロした物体になっています。浴槽は体をきれいに洗い流す場所であるため、汚れやすく色々なものが蓄積しやすいと考えておきましょう。
固形物が原因
固形物が排水口に流れてしまう場合もあります。お風呂場には、カミソリやヘアピンなどの固形物が置いてあることも多いでしょう。この固形物をうっかり排水口に流してしまうことで、つまりの原因になるのです。
また古い住宅などでは、タイルが剥がれた破片や木材の破片が排水口に流れてしまうことも考えられます。一度流れてしまった固形物は取り出しにくいため、注意が必要です。
雑菌が原因
浴槽は湿気が多く、雑菌やカビが繁殖しやすい場所でもあります。きれいな排水口では雑菌が繁殖することはほとんどありません。しかし、浴槽の換気がしっかりされていなかったり髪の毛などを放置したりすると、それを餌にして繁殖します。
雑菌やカビが繁殖することで、排水口をつまらせてしまう大きな原因になるのです。髪の毛や皮脂や垢などが排水口に付着して、そこに雑菌が繁殖すると考えてください。
お風呂の排水口を解消させる方法
お風呂の排水口に水がたまる原因は、さまざまな原因でつまっているからということが、お分かりいただけたでしょうか。ここからは、原因別の解消法を紹介していきます。
髪の毛が原因である場合
髪の毛の多くが排水口につまってしまっている場合は、市販されているパイプクリーナーでの洗浄がおすすめです。塩素系のクリーナーを使用するとより効果がアップします。しかし状態がひどい場合は、解消されないことがあるため注意してください。
そのほか業務用ではない市販のクリーナーでも、容器に記載されている使い方や容量を守らないと危険が伴います。使用するときは換気をして、使用方法を守って使いましょう。
石鹸カスが原因である場合
石鹸カスが多くつまっている場合は、クエン酸で対処することができます。石鹸カスは、アルカリ性の性質をもっています。そのため酸性のクエン酸を使用することで、きれいに汚れを浮き上がらせることができるのです。
排水口のまわりにクエン酸の粉末を巻き、コップ1杯の水を流し込みます。30分程度放置したあとに水で洗い流せば完了です。クエン酸がないときは、お酢で代用できます。
皮脂や垢が原因である場合
皮脂や垢が多い場合は、重曹がおすすめです。皮脂や垢よごれは酸性であるため、アルカリ性の重曹で落とせます。しかし前述でもお伝えした通り、皮脂や垢だけで排水口がつまることはありません。
石鹸カスやほかの汚れと絡み合い、つまりの原因を引き起こすため重曹と一緒にクエン酸を入れ、混合液をつくることもおすすめです。重曹とクエン酸は1:3の割合で混ぜあわせてください。使用方法は、クエン酸と同様の使い方です。
固形物が原因である場合
水が溜まっている原因が固形物である場合は、ラバーカップや真空パイプクリーナー、ワイヤーブラシで対処するのが効果的です。ラバーカップや真空パイプクリーナーは、カップの中の空気を真空状態にして異物を引き上げます。
ワイヤーブラシは、排水口の中に入れて異物をかきだして取り出す方法です。どちらにしても一番大変な作業になるため、固形物はなるべく流さないように注意しておきましょう。
雑菌が原因である場合
雑菌やカビが大量に繁殖するとヌメリが発生して、水の流れを悪くしてしまいます。このヌメリを取る方法は、重曹やクエン酸、塩素系や酸素系漂白剤も効果的です。汚れが気になる部分に薬剤を巻き、放置したあと水で洗い流します。
重曹やクエン酸はあまり人体に影響はありませんが、塩素系や酸素系漂白剤を使用するときは浴槽の換気をしっかりして使いましょう。また浴槽や床の変色リスクもあるため注意が必要です。
排水口は異物がつまりやすい構造
お風呂場の排水口は、異物がつまりやすい構造になっているのです。なぜそのような構造になっているのかを詳しく解説していきます。また戸建て従来工法の浴槽より、ユニットバスの方がつまる可能性が高いと言われています。
お風呂排水口の構造
お風呂場の排水口は、2種類のタイプがあります。従来工法は、浴槽と洗い場の2箇所別々に排水口が設置されています。それに対しユニットバスでは、一か所に水が溜められてから排水口に流す構造であるため、つまりやすいと言われているのです。
排水口で異物がつまりやすい場所は?
洗い場の排水口のフタを開けるとゴミ受けが設置されています。このゴミ受けの下に筒状の部品があり、そこまで封水は貯まっています。排水管に水を溜めるという排水口の構造は、汚れも流しやすくしてしまうためつまりが起こりやすいのです。
お風呂の排水口つまりを予防する方法
排水口のつまりを再発させないためには、どのような予防策があるのでしょうか。水がたまらない状態を防ぐには、定期的に排水口を掃除することと、異物を排水口に流さないことが大切な予防策です。
排水トラップをこまめに掃除したり、重曹やクエン酸、薬剤を使用して、つまりが生じる前に対策することが重要です。また洗い場の排水口のフタに貼りつける、専用シートを使うだけでも効果があります。再発予防を実践してみましょう。
まとめ
排水口に水がたまっていたら、その原因をまずは調べましょう。汚れが原因であれは、重曹やクエン酸などを使用して対処しましょう。髪の毛が原因であれば、市販のパイプクリーナーが溶かしてくれるためおすすめです。
また、誤って異物を排水口に流してしまった場合は、ラバーカップや真空パイプクリーナー、ワイヤーブラシで取り出すことが重要です。しかし、汚れの状態が酷い場合や、排水管の奥に異物がつまっている場合は、自分での対処は難しくなります。
作業を一旦中止し、専門業者へ相談することも大切です。一気に解消してくれるだけでなく、そのあとの予防や点検もしてくれます。自力で難しいと思ったら専門業者へ相談してみましょう。
監修者

主任
和田 大輝
《略歴》
水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。
保有資格:給水装置主任技術者
沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」
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