水のコラム
冬場の水道の凍結を防ぐにはどうすればよいのか
2020年12月31日
水道のトラブル

冬場、氷点下を下回る地域では、水道が凍結しないように気をつけなければなりません。凍結すると水が出なくなるだけではなく、排水管が破裂してしまい、修理や交換をしなければならなくなります。そうならないためにも、水道凍結防止を事前に行う必要があります。
今回は水道の凍結を防ぐ対策について、紹介していきたいと思います。
雪が降らない地域でも凍結する
水道が凍結するのは、北海道や東北地方などの、いわゆる雪国だけだと思っている人もいるかもしれません。しかし実際には、雪が降らない地域でも凍結することはあります。一般的に水道管は-4℃以下で凍結すると言われています。夜間から早朝にかけて、一時的に氷点下以下の気温になることは珍しくないため、どの地域であっても注意は必要です。
特に、水道管が外にむき出しになっている場合や、標高が高い地域に住んでいる方や海辺など風が強い地域に住んでいる方は要注意です。
凍結してしまうと水が出ないだけではなく、氷が膨張して水道管が破裂することがあります。
そうすると、水道管からポタポタと水漏れが起き、周囲は水びたしになってしまい、大変なことになります。ですから、凍結しないように未然に準備をすることが大切です。
凍結しないように対策できることは
近年の住宅設備は進化しているため、凍結しにくくなっています。例えば、ガス給湯器は、凍結予防ヒーターと自動ポンプ運転の機能が備わっています。外気が凍結する温度に近くなると、この二つの機能が自動的に作動し、凍結を防いでくれます。ただ、凍結しないように、自分自身でできる対策がいくつかあります。ここからは、その方法を具体的に紹介していきたいと思います。
・水道の水を出しっぱなしにする
凍結する時は、水道管内に溜まっている水が凍りつきます。
しかし、少量でも水を出し続けることで、対策することができます。出す量は、数ミリ程度で構いません。冷え込みそうだなと予測される日の夜から朝にかけてやるとよいでしょう。
また、最も一般的な方法として、水道管の中の水を抜いておく、いわゆる水抜きをやっておくこともおすすめです。
・水道管を保温する
水道管そのものを冷やさないように、保温する方法も有効です。タオルや使わなくなったニットの帽子などを巻きます。
代用として発泡スチロールやビニールテープを巻くのもよいですし、ホームセンターに売っている保温テープや断熱材を使うのもよいでしょう。余裕があれば、メーターボックス内にも発泡スチロールや布類を入れて、保温しましょう。
・水滴をふき取っておく
水道管や蛇口に水滴が付いていたら、事前にふき取っておきましょう。水滴が付いていると、それが凍ってしまい、蛇口が回せなくなることもあります。
・トイレの水抜きをしておく
トイレは基本的に毎日利用するものなので、めったに凍結することはありません。ただ、数日家を離れる時は、トイレ内の水抜きをしておきましょう。
やり方は、止水栓を閉めてトイレの水を流すだけで大丈夫です。これでタンク内の水を抜くことができます。
凍結してしまったらどうすればよいか
いくら凍結防止対策をしても、想像以上の気温の低さで凍結してしまうこともあります。ここからは凍結してしまった後の対処法について解説していきたいと思います。
・まずは自然解凍を待つ
水道管や蛇口などは無理に凍結を解消しようとすると、逆に配管などの破損に繋がることがあります。
まずは自然に解凍することを待ちましょう。室温をできる限り高くし、部屋だけではなく、トイレやお風呂場までヒーターやストーブの熱が届くようにします。少し時間がかかるかもしれませんが、これが一番安全な方法です。
・ドライヤーやファンヒーターで暖める
自然解凍が待てないのであれば、凍ってしまっている箇所にドライヤーやファンヒーターの熱風を直接当てることが有効です。これだと自然解凍よりも早く解凍しますし、配管を痛めてしまうリスクも少ないです。
・布の上からぬるま湯をかける
どうしても早く凍結を直したい! という時は、ぬるま湯を使います。凍結した箇所に、タオルなど布製のものを巻き、その上から、ぬるま湯をかけて融かしていきます。
この時に絶対熱湯は使ってはいけません。急激な温度の変化により、金属や水道管や蛇口にヒビが入ることがあります。目安としては50℃ほどのぬるま湯がよいでしょう。
もし上記の方法を試しても解決しない時は、業者を呼ぶようにしましょう。
アパートやマンションであれば、まずは大家さんに相談してください。無理に自分で直そうとして、むちゃなやり方をし、被害を拡大させてしまうのだけは避けましょう。
まとめ
おきなわ水道職人は、沖縄市、浦添市、宜野湾市、うるま市などを中心に、水回りのトラブルを解決するため日々尽力しています。沖縄では、水道の凍結はめったに起きませんが、水道管が古くなって水道水にサビが入るようになったなど、水道で何かお困りのことがあれば、気軽にご相談ください。
監修者

主任
和田 大輝
《略歴》
水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。
保有資格:給水装置主任技術者
沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」
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