水のコラム
シャワーの温度調節ハンドルの交換時期はいつ?自分で修理するときの方法
お風呂の故障のひとつに、温度調節ができなくなることがあります。これは、温度調節ハンドルや給湯器の機能や故障によるものです。複数原因があるため、原因ごとに適切な対応が必要になります。
この記事では、温度調節ができない原因と、温度調節ハンドルに異常があるときの修理方法を解説します。お風呂の故障や不具合を判別・修理する際にお役立てください。
シャワーの温度が変わらない原因
シャワーの温度が変わらない原因は、機能や故障などさまざまです。シャワーの温度が変わらない原因の中でも、よくあるものを解説します。まずは機能の問題か故障なのかを見極めましょう。
水圧の変化
どの住宅でも起こるのが、水圧の変化による影響です。お風呂以外のところで、水道を使っていると、水道管から供給される水圧に変化が生まれます。
シャワーなどは一定の水圧で使うことを想定して作られているため、水圧が変わると温度調節や水量などに影響がでます。
ほかの水周りを使わなければ元通りになるため、修理の必要はありません。普段水周りを使うときは、ほかの人が使っていないか注意するだけで解決できます。
温度調節ハンドルにロックがかかっている
サーモスタット混合水栓と呼ばれるタイプのお風呂は、温度調節ハンドルにロックがかかるタイプがあります。熱いお湯をかぶることによる事故を動詞するためです。
ロックは40℃前後で設定されていることが多く、これより高い温度を出す場合は、安全ボタンを押しながら回さなくてはなりません。
温度調節ハンドルが一定の温度より動かない場合は、近くにボタンがないか探してみましょう。ボタンがあったら、押しながら温度調節ハンドルを回してください。また、安全のために使い終わったらいつもの温度の位置に戻しておきましょう。
給湯器の設定温度が低いまたは故障している
サーモスタット混合水栓は、お湯と水を混ぜて供給する仕組みのため、給湯器の温度設定が低いと、共有されるお湯もぬるめになります。高い温度のお湯を設定しようとしても、もともとのお湯がぬるめなので、高い温度のお湯は供給できません。
このような場合は、リモコンでお湯の温度を調節しましょう。調節してもぬるい場合は、給湯器が故障している可能性が高いです。一度お湯のみ出る蛇口でお湯だけを出し、設定した温度のお湯が出るか確認してください。
給湯器の故障は、ガス業者による修理が必要です。温度調節してもぬるいお湯鹿出ない場合は、修理を依頼しましょう。
温度調節ハンドルが故障している
給湯器に異常がない場合や、温度調節ハンドルを回しても手ごたえがない・温度が変わらないなどの場合は、ハンドルの中にある部品が故障しています。ハンドルの故障が原因だと、修理しない限り改善できません。
温度調節ハンドルの寿命は10~20年
水周りの設備はどれも寿命があります。温度調節ハンドルがつけられているサーモスタット混合水栓の場合、大体10~20年程度で故障しやすくなります。
頻繁に温度を変えるなど、温度調節ハンドルをよく使っていれば、もっと早く故障することもあるでしょう。
家を建てたり、リフォームしたりしてから10年以上経っているなら、ハンドルの故障を疑いましょう。
温度調節ハンドルの故障は自分でも修理できる
温度調節ハンドルは、道具と新しい部品を用意すれば、自分でも修理できます。修理方法を解説しますので、DIYで修理するか、業者を呼ぶかの判断としてご活用ください。
用意する道具
修理には以下の道具が必要です。
マイナスドライバー
プラスドライバー
モンキーレンチ
新しいバルブ(サーモユニット)
マイナスドライバーは、止水栓を開閉するときと、古い部品を引き抜くときに使います。プラスドライバーは、ハンドルの中を止める部品にネジが使われている場合にご用意ください。ハンドルやその中にネジがなければ、必要ありません。
モンキーレンチはナットを扱うときに使います。サーモユニットはお風呂の蛇口に合わせたメーカー・型番のものを用意しましょう。道具がすべて用意できたら、修理に取りかかります。
ハンドルとナットを外す
まずは止水栓を閉めましょう。マイナスドライバーで回して閉めます。このとき回した回数はメモしておきましょう。止水栓は回した回数で水量を調節しているため、同じ回数で、開けないとほかの不具合や故障を招きます。必ず回した回数を覚えておいてください。
止水栓を閉めたら、温度調節ハンドルを外します。このとき、ネジで止められているタイプは、ハンドルの中心にふたがされています。ふたを取り、中にあるネジをプラスドライバーで外しましょう。ふたがなければそのまま引き抜くだけで外れます。
ハンドルを外すとナットがあるのでそれも外してください。手で回せば外れますが、まれに水垢などで固くなっていることがあります。手で回して動かない場合は、モンキーレンチで外してください。
温度調節ハンドルのバルブを引き抜き新しい部品を入れる
ハンドルとナットが外れると、中にサーモユニットが見えます。こちらも手で引き抜けば取れますが、手で引っ張っても動かない場合はマイナスドライバーを引っかけて取り出してください。
取り外したら、新しい部品を入れます。蛇口の金具とバルブの凸部の位置を合わせながら差し込んでください。
部品を外したときとは逆の順序ではめる
バルブをきちんと入れたらナットを締めましょう。モンキーレンチでしっかり締めてください。ナットが緩いとその隙間から水漏れします。水漏れを防ぐためにも、ナットがきちんとはまるまで締めてください。
締め終わったらハンドルをはめます。ネジがあるタイプは、ナットと同じくしっかり締めてからふたをしましょう。すべての部品を元通りにしたら、修理の確認と後片付けに移ります。
止水栓を開けて温度調節できるか確認する
修理が終わったら止水栓を開けます。締めたときと同じ回数だけ回しましょう。その後、シャワーや蛇口からお湯を出し、ハンドルで温度を調節してください。きちんと温度が変わっていれば、修理は完了です。
もしこの時点で改善できていない・水漏れなどのトラブルがあるようなら、再度止水栓を閉めて該当箇所を修理します。故障が完全に修理できるまで作業を繰り返してください。異常がなくなれば、修理は完了です。
修理が難しいときは業者へ修理を依頼しよう
温度調節ハンドルの修理は、やり方を知っていれば簡単に修理できます。しかし、DIYに慣れていない方だと、簡単な作業でもきちんとできるか不安に感じるかもしれません。そのような場合は、無理をせず業者へ修理を依頼しましょう。
修理費が気になる方は、事前に必要な部品を購入しておき、依頼の際にその旨を伝えておきましょう。業者の中には、事前に部品がある場合は、交換費用だけで修理してくれるところもあります。
また、まれに自分で修理してもうまくいかないことがあります。このような場合も業者の力を借りましょう。プロの知識と技術で故障の原因を正確に判別し、的確な修理をしてもらえます。
費用をかけたくないからと自分で無理に修理しようとすると、別の問題を招いてしまうこともあります。修理が難しいときは、その旨を業者に伝えて修理してもらいましょう。
まとめ
シャワーの温度調節ハンドルに異常が発生しているときは、さまざまな原因が考えられます。その中には、修理などがいらないものもあるため、原因を調べるときはご注意ください。
温度調節ハンドルが原因だったときは、工具と部品があれば自分でも修理できます。修理の手順自体はとても簡単です。手順を見て挑戦できそうなら、自分でやってみましょう。難しいようなら、業者の力を借りてください。
また、給湯器の故障や、ハンドル修理が自分だと難しい場合も、業者へ依頼しましょう。無理に自分で直そうとしたり、故障や不具合を放置したりすると、悪化させてしまうため、避けましょう。
監修者
主任
和田 大輝
《略歴》
水道メンテナンスの第一線で活躍する和田大輝は、公益財団法人給水工事技術振興財団によって認定された給水装置工事主任技術者です。
私は国家資格としての優れたスキルと専門知識を有しており、給水システムにおける高度な技術力を誇ります。
当コラムでは、給水工事における主任技術者の視点から、水回りのトラブル対応のアドバイスや家庭で実践可能な応急対応等にについて解説しています。
保有資格:給水装置主任技術者
沖縄のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おきなわ水道職人(沖縄水道職人)」
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